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2024.05.28 “ものづくり”をささえる
【制御機器事業部】H3ロケットに搭載されているリリーフ弁について
藤倉コンポジットはリリーフ弁を取り扱っております。リリーフ弁の目的は、その名の通り、「気体や液体の圧力上昇による機器破損、人的・環境被害を防ぐこと」です。こちらのリリーフ弁は、開閉圧の差が小さく高精度のリリーフ圧を実現しており、産業用途では、工場設備、装置内機器など、さまざまな場所で活用されています。 今回は、こちらのリリーフ弁が搭載されているH3ロケットに関してお知らせいたします。
H3ロケットは、宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 殿と三菱重工業殿がH-IIA/Bロケットの後継機の次期基幹ロケットとして開発し、三菱重工業殿が製造および打ち上げを行う、液体燃料ロケットで使い捨て型のローンチ・ヴィークルです。こちらの第一段メインエンジンであるLE-9に弊社リリーフ弁をエンジン重要コンポーネントとして搭載いただいております。LE-9メインバルブの低温化防止ガスの開放用に使用されているリリーフ弁は精密な軸出し構造による低リーク性を持ち、-47℃の低温環境下での使用を可能としております。2024年2月17日、H3ロケットの2号機が打ち上げに成功しました。この成功に弊社リリーフ弁は大きく貢献することが出来ました。
藤倉コンポジットは、今後も課題解決に最適な機能部品をグローバルに提案・提供することで、社会の発展に貢献してまいります。