よくあるご質問
よくお寄せ頂くご相談とその回答を掲載しています。
お問い合わせ頂く前に、まずこちらのよくあるご相談をご確認ください。
ゴムについて
ゴムとは
少しの力でよく伸び、力を弱めると元に戻ろうとする物質です。輪ゴム、タイヤ、ボール、パッキンなどに使われています。
ゴムには天然ゴムと合成ゴムがあり、天然ゴムはゴムの樹液を出す植物から採れます。
合成ゴムは石油化学より製造されています。
日本に初めてゴムが紹介されたのは、1854年(安政元年)にペリーが将軍に献上した電信器のコードだそうです。
ゴム引布
ゴムを布に貼り合せたゴムと布の複合材料で、それぞれの特性を活かすことができます。日本で最初にゴム引布を製造したのが当社です。
極薄ゴム
厚みを0.1~1mmで製造したゴム単体のシートです。(詳細はカタログをご参照下さい)
弾性
ゴムの一番の特徴で柔らかく、よく伸びて、何百回と繰り返し伸び縮みできる性質で他の材料により代替することはできない特徴です。
未加硫(架橋)
粘土のようなゴムらしくない状態(1.数倍に伸びない、2.伸びても戻らない)です。
ブルームとブリード
ゴムに配合されている硫黄が条件により表面に塩昆布のように白く吹き出ることがあります。これを顕微鏡で拡大すると
硫黄の結晶が花が咲いたように見えることからブルーム(bloom)と呼びます。
過飽和状態の可塑剤などオイル状のブルームを特にブリード(bleed)と言って区別しています。全てのゴム製品はブルームを皆無にすることは非常に難しく、程度を別にすればブルームする可能性を持っています
加工方法について
ディップ
布や紙(不織布)に塗料(処理液)を含浸させる加工です。例えば布の含浸加工、紙の吸水処理などがあります。
コーティング
布の表面にゴム糊(溶剤でゴムを溶かした液状のもの)を数10ミクロン(1mmの1000分の1。記号はμ。)程度に薄く塗る加工です。
RFL処理
繊維とゴムを強固に接着させることができる処理方法です。(レゾシン・ホルマリン・ゴムラテックス)
トッピング(カレンダー加工)
ゴムをシート化(薄く引きのばして)し、布と貼りあわせる加工です。薄い厚み精度の必要なシートを長く製造可能です。
ゴムの物性試験方法
元々、JIS K6301(加硫ゴム物理試験方法)で規定されていましたが、1998年にISO規格に整合される見直しでJIS K6250(ゴム-物理試験方法通則)で細かく規定されました。
硬度、引張り強さ、切断時伸び、引き裂き強さの主な適用試験規格を説明します。
硬度
平坦で強固な面に試験片を置き、ゴムの表面に押し付けられた針の圧入に対する抵抗を表します。
試験片の厚さは6.0mm以上で、硬さA20~90の範囲、試験片を重ねる枚数は3枚以内。
適用規格試験:JIS K6253-1997と2006
引張り強さ
所定の形状に打ち抜いた試験片を試験装置にセットし、引張りを受け切れるまでの最大応力をいい、最大荷重を試験片の断面積で割った値を表します。
適用規格試験:JIS K6251
切断時伸び(伸び)
JISではこの「切断時伸び」のことを単に「伸び」といいます。
所定試験片が引張りを受けてから生じる引張り方向での変形をいい、元の長さに対する伸びた長さの比を百分率で表します。
引き裂き強さ
所定の形状に打ち抜いた試験片を試験装置にセットし、引き裂き切れるまでの最大応力をいい、
最大荷重を試験片の断面積で割った値を表します。
適用規格試験:JIS K6252
サービスについて
海外に納品可能か
可能です。また、指定倉庫渡しなど出荷条件はフレキシブルに相談させて頂きます。
仕様がまだ決まっていないが
まだ詳細仕様が未確定でも、用途や必要物性などご希望条件をお聞かせ頂ければ、それに合わせた仕様をご提案させて頂きます。
お探しの材料がなく、カタログやHP掲載以外の品物でもお気軽にお問い合わせ下さい。
生産数量
基本的にご希望数量での購入は可能ですが、長尺ものの布に加工をするため、長ければ割安、短ければ割高になります。
試作対応
長さ10mから承り、多品種少量生産に対応しております。
生産工場
埼玉県さいたま市の岩槻工場(ISO取得済み)で生産しています。
発注からの納期
ほぼ受注生産方式を取っているため、製品にもよりますがご注文後1ヶ月~2ヶ月ほど掛かります。
ロットが多きい場合は見込み情報を提示頂ければご要望に応じて生産調整致します。生産状況にもよりますが納期のご相談に応じます。
非該当証明
ご連絡頂ければ対応致します。貴社様式がある場合も送信頂ければ対応致します。
環境負荷物質の調査
ご要望に応じて環境負荷物質(RoHS6物質など)を含有するか分析したデータの提供も行います。
秘密保持契約
当然、締結させて頂きますし、CSRに副った契約をさせて頂きます。
その他の質問
お問い合わせフォームからお気軽に送信下さい。
ゴム引布は日本では雨合羽や電線用の被膜として、海外では馬車の幌、タイヤ、気球から使われ始めました。 今日ではゴムと布を貼りあわす強度UPさせフレキシブルコンテナ、膨張式の救命いかだ、印刷用ブランケットなど様々な用途で使われています。 用途やアイデアによっては無限の可能性があるといえましょう。お客様の構想を実現する一助になれば私たちも幸いです。 ご不明点などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。