技術職
S.E 入社12年目
技術開発部
技術開発部では、創業120年の当社が次の100年を継続・発展させるために、今までにない製品を世の中に送り出し、社会の豊さに貢献するために技術開発・製品開発を行っています。
技術開発部では常に新たな事業領域を模索し、新たな技術・製品の開発を行っています。具体的には、表面処理、化学分析、コンピューターシミュレーション技術、マグネシウム空気電池、センサ等の開発を現在行っています。その中で私は当社の強みであるゴム引布技術を生かした荷重センサの開発を行っています。当社の荷重センサは衝突試験のような、瞬間的な荷重値の計測等に用いられるもので、「薄型×大型荷重」を強みとし、0.3mmという抜群の薄さでありながら1t荷重まで測定することができるという特徴を持ちます。この荷重センサが、社会や人々の豊かさに貢献することを目指し、製品化に向けた開発を続けています。
入社して初めてお客様からの要求仕様に合わせた試作品を納品した時のことは今でも強く印象に残っています。展示会で興味を持っていただき、半年以上の試行錯誤の末に試作品を完成させました。センサ開発として初のお客様・初の納品だったこともあり、手渡しで納品しました。試作品の入った大きな箱を抱えて電車に乗り、緊張しながら自分の手でお客様に試作品を渡し、目の前で試験が行われました。この時に、期待以上の出来栄えだと喜んでくださったお客様の笑顔は一生忘れられません。自分の手でモノを作り、お客様の反応を直接見たこの経験は私にとって、モノづくりの基礎や喜びを学べた非常に貴重な経験でした。
いつも大切にしていることは「自ら学び・自ら動き・自分なりの工夫をする」ことです。
技術開発では自分の専門分野だけで製品を作ることは難しいため、色々なことに目を向け、必要な知識を自ら学んでいくことが重要だと考えています。
世の中の環境が著しく変化していく中、お客様から求められるニーズも多様化しています。日常生活でも常に考える姿勢を持ち、新しいことに目を向け、これまで以上に技術力およびマーケティング力の向上に努めていきたいと考えています。
数年前に出産し育休を取得しました。育休については職場のメンバーもバックアップ、フォローしてくれたので心強かったことを覚えています。職場復帰後は限られた時間の中で生産性を高め、効率よく働く意識が強まりました。家庭と仕事の両立は大変なこともありますが、これまで以上にメリハリをつけた働き方ができるようになったことは良い変化だと感じています。